観世文庫

糺河原勧進猿楽舞台桟敷図:冒頭に、糺河原勧進猿楽が、鞍馬寺の再興が目的であったこと、その中心的な役者が音阿弥、又三郎の親子であったことが記され、その左に、能舞台の構造、足利将軍の席や、大名・公家・僧侶たちの桟敷席の配置が図示されています。その下には演目が記されており、3日間にわたって能23番、狂言20番が上演されていたことが分かります。これは能舞台の図としても最も古いもので、現在とは異なり、橋掛りが舞台の後方に付いている点が注目されています。